「胸がわくわくしてくるようなストレリチアの花？そんなことマニアのたわごとだ」という人もいることでしょう。でも、それは*****星の花を見たことがないからです、と、言い返しておきましょうか。このような優秀品はわずかな数しかなく、手に入れた人も大切にしていますから、ほとんど人目にふれることがないのです。1本の花でさえ、目立つのですから、3本、5本と束にしたら、圧倒的な迫力を発揮してきます。もっとも、こんな花は切り花として市場に出荷されることはありませんから、花店の店頭で探しても無駄なことです。色彩の違い、といっても、花弁や萼には大きな違いはありませんから、問題となるのは苞でして、その先端、基部、首の部分となります。緑色の地に赤、紅､紫紅、と、言葉で表現するには難しいほどの変化があり、また、濃度の差もあります。それに、花を見る場所によっても変わってきます。明るい戸外の日光の下では、濃い色彩のほうが映え、室内の人口光線の下では、淡く、明るい色彩のほうが引き立ちます。