ストレリチア秘話No.764 ストレリチアの種による花の違い一本と10本束では違う
ジャンセアの自生地、ブラックヒルを訪れた時のことでした。地主のドウフリング氏の邸宅の庭では、ジャンセアのまとまった数の栽培がされていました。私は珍しいことだと感じたのです。いくらストレリチアの自生地とはいえ、ストレリチ...
ジャンセアの自生地、ブラックヒルを訪れた時のことでした。地主のドウフリング氏の邸宅の庭では、ジャンセアのまとまった数の栽培がされていました。私は珍しいことだと感じたのです。いくらストレリチアの自生地とはいえ、ストレリチ...
6月となり梅雨の季節が近づいています。ストレリチも活動盛んには違いないのですが、それでも普通の植物よりはつつましく、ゆるやかなものでした。ところが近頃になって、それに変化が起きてきたのです。 ことはジャンセアゴールド...
先日、やってきたお客さん。ストレリチアの庭園植えをしたいというので、地植えの堀上げなら安くできます、と答えたところ、『検討します」と帰りましたが、1ヶ月も過ぎても、やってきません。きっと実行に迷っているのでしょう。実は...
ストレリチアの花も、くわしく観察すると、色は別として形だけでも、いろいろと違いがあることに気づきます。私のような育種家にとっては重要な部分だからなのです。それは肩というか、首と言うか、未だ正式名称がついていない部分です...
苞の赤紫色がストレリチアの将来を決定するのではないでしょうか ストレリチアの花が人々に強い印象を与えてきたのは、鳥の形をした奇妙な姿が珍しがられたことにあるでしょう。最初にロンドンのキューガーデンで開花して以来、次々...
ストレリチア栽培で最も多い失敗は冬の寒さで凍らせてしまうことです。しかも、意外なことに寒さがくるのが分っていながら手当が遅れてしまう事が多いようです。 初冬の11月から12月へかけて多く発生します。そろそろ寒さがやってく...
固い体に似合わないほど、花が柔らかく、デリケートなのがストレリチアの不思議さです。 花は生殖器官なのだから当然だ、「ストレリチアといってしまえば実も蓋もありませんが。 萼片も花弁もの中に包まれている間は無色ですが、...
南アフリカ 東ケープ州イーストロンドン一帯はストレリチアレギーネ自生の中心地ですから各所に分散して存在しています。それでも、数が多く、賑やかな場所もあれば、わずか数株しかなく、ここでは不満ではないかと思われる場所も少なく...
植物は長い間に様々な進化を遂げてきました。体の部分の中でも葉の改良は重要な役割を占めています。花でさえも葉の変形です。ジャンセアは、その大切な部分の葉を捨ててまで乾燥地帯に生き残ろうと進化した植物です。 植物にとって生...
以前の章にて、植物の中には自分の生まれ育った環境条件にこだわるのもあれば、ストレリチアのように違った環境にも適応出来る種があることを述べました。今回は、また一つ、極端な例を発見しました。果たしてストレリチアもこんなこと...