前章で解説した 100本の苗は正確には、ジャンセアゴールド、です。人間でいえば思春期に当たりますが、姿は何と、レギーネ、パービフォリアそっくりで、ご先祖の時代そのままなのです。つまり、まだ小さいながらも葉をつけているのです。幼生時代は先祖が過ごしてきた経験を現しているのです。これは植物だけでなく動物にも見られますので生物全般の傾向なのでしょう。なぜ、こんな経験を再現するのか正確なことは分かりませんが、すくなくともジャンセアの場合は光合成が出来るので有利です。
それでも、これからは開花期に向かって、本来の姿の小葉、無葉に近づきます。完全な形になるには、まだ何年もかかるでしょう。このように生物は進化して姿が変っても、それは最終的な形であって、子孫は育つ過程で先祖が辿った道を繰り返して経験するようです。私の経験では、ジャンセア、パービフォリアの最終的形状は少なくとも10年後となるようです。それまでは途中の経過としかいえないのです。
ストレリチアは長生きする植物として一人前になるまでに時間がかかるだけでなく、途中の姿の変化まであるのです。
