ストレリチア秘話No.1167 何事も柳に風と受け流す ストレリチアのしたたかさ

 前章の続きです。夏の高温のような短期間の影響は一年草にとっては大問題です。たとえば、野菜だったら、生育に差が出て市況に大きな影響を与えることでしょう。ところがストレリチアにとっては、ほんの僅かな差でしかありません。影響を受けたのは、その時に出ていた花芽だけです。中手や遅咲きは、まだ気もない状態ですから、全然、関係がありません。

 影響を受けるとすれば、別の条件です。ここに、わずか半年の生命と千年生きる長寿命の生き方の違いがあるのです。ストレリチアにとっては、わずかな差ぐらいは取るに足らない出来事といえましょう。ここにこそ、一年草と多年草の扱い方、受止める感覚の違いがあるのです。

 ただ、気を付けなければならないのは、長い年月のことですから、色々と多くの条件に襲われることです。つまり、対応が単純ではなく、複雑になることです。でも、安心して下さい。敏感に反応しなくても、ゆっくりやっても間に合います。

 こう見てくると、一年草の栽培には、敏感に反応する働き者が向いているようですが、私のようなノンビリ屋には、ゆっくりやれるストレリチアがむいていたんだなぁとつくづく思っています。