ストレリチア秘話No.1171 花立ちの良さにも 色々あるのです

 何十年経ても花をつけない、酷いストレリチアもありますが、それは、ここではお呼びでありません。私が取り上げたいのは、花立ち抜群の勇者達なのです。でも、これが単純では無いのです。大きく分けると、次の3系統になるでしょう。

A, 堅実型

花の数は少ないながらも毎年、間違いなく開花が見込めます。今年は出ないかも知れない、などの心配はありません。この系統は、絶対、持つべきでしょう.大量の花は期待できなくても、安心を与えてくれるのですから貴重な存在です。この系統は株が殖え難い特徴があります。このように制の利いた株は[お宝]と呼べるかも知れません。このような形質はジャンセアには少々、無理で、パービフォリアに僅か、あります。

B, 大量生産型

 これが1番、喜ばれるタイプです。でも、余りにも出過ぎた翌年は数が少なくなりますが、全然、休んでしまうことは殆どありません。このような株を多く持たない切り花栽培家は将来の見込みに期待が持てません。生産と休養を繰り返す型もありますが、その程度では不十分です。

C, 花が出過ぎて困るタイプ

 見たことのある人は滅多にいない伝説ともいえる型です。持っている養分を越えてまでの数の花を付けますから、全部を咲かせきることなく終わることが多いのです。この特殊品は見るのさえ難しいのですから、持つことは滅多にないでしょう。一つの見本のようなものです。

 私の所に、このCの出過ぎタイプが1株有るので、花立ち優良株の育成に役立たせようすことしているのですが一筋縄ではいきません。今年の花で分かったのは、花粉の出来ない雄性不稔だったことです。このままでは大量に殖すことは出来ませんので、一旦は正常に戻すことから始めなければなりません。初花が 2年前で、養分を使い果たしてしまったのでしょう、その後、2年間の休養では、まだ回復しないのです。これでは実用上、余りにも極端な形質ですから改良を加えなければなりません。それには長い年月が必要となります