ストレリチア秘話No1172 例外の自生地 ユイテンバーグの密生したジャンセア

[秘話 No.1169]にて、ストレリチアの自生は集団であっても、お互いは散在している、とかきましたが、1カ所だけ、例外がありました。それは、ユイテンハーグのジャンセア自生地です。ここはゆるやかな平野で、内陸の町、ステートラービルへ向かう道路が小さな自生地を二つに分断しています。西半分の方はやや狭く、ジャンセアも分散しているので中を歩き回ることが出来ます。ところ、どころに空き地もあり、サンゴアロエも散在しています。この植物は明るく、開けた土地で日光を受けられる場所でないと生きられないのです。

 ところが、道路を隔てた東半分は、ジャンセアの特大株が密生していて、とても中へ入ることが出来ません。隣同士が接触するほどではないにしても、歩き回れるだけの隙間もないのです。私が見て回ったストレリチアの自生地で、これほど混み合った場所を見たのは、ここだけです。ジャンセアは最後に進化したストレリチアと思われますから、隣のイーストロンドン近郊のレギーネ自生地より若いはずです。それなのに、この繁茂ぶりに首を捻るのです。環境の生育条件が良かったのでしょうか。いえ、それは考えられません。

 土地がますます乾燥化してきたので、それに耐えられるよう進化したのがジャンセアと考えられているのですから、レギーネよりは条件の悪い土地の筈なんです。今のところ、原因は不明です。

 こんな役に立ちそうもないことを書くのは、自生地が次々に消えてゆくので、今の内に記録に残して置きたいからなのです。