前章で紹介した「仮称舞踏会」品種群は交配から生まれました。南アフリカでは自生の原種の中から変種を選び出すだけで交配は殆ど行われていませんが、我が国ではストレリチアの自生はありませんから、種子からの実生に頼るしかありません。それでも、以前、多かった自家受粉では、先祖返りを起こすだけですから、変異の出現は殆どありません。ほんのわずかに良品が出たようですが、たいしたことはなかったようです。
[舞踏会」のような変わり種は原種にはありません。交配種だからこそ生まれたのです。
違う系統の遺伝の組み合わせは様々な変異を生み出します。原種は、すでに出尽くしてしまっていますが、交配種は無限に作れますから、これからも新種が現われてくることでしよう。それでもストレリチアの遺伝には限界がありますから、その範囲は常識から離れることはないでしょう。
開花シーズンが近づいてきました、また、今年の初花が登場する予定です。育種家には最高の季節なのです。
