ストレリチア秘話No.1190 これは私の秘密、でも、大したことではありません

 前号の続きです。この私も、自分の好きなストレリチアを持っています。それも、一つや二つではありません。欲が張っているのです。あれも良ければ、これもいい、という調子ですから数に限定がありません。でも、困ってもいるのです。いくら、自分の気に入ったものを集めても、それで満足できないのです。これは育種家の性(さが)とでもいったらいいのでしょうか。今までの品に飽き足らず、「まだ見ぬ、あこがれの名品」を望んでいるのです。

 いつも、次の名品を探し求めていますから、キリがありません。しかも、それは現在、世界のどこにも存在していないのです。誰にも責任は負わせられることではなく、私が自分の限界に挑戦していることだからです。無理なことだとは思いません。現に愛玩している名品は原種以外は私が作出した品種ばかりですから。

 また、開花期が巡ってきますと、候補の初花が開花してきます。そうそう、名品が現われることはありませんが、偶然も作用しますから[幸運の女神]にすがるしかない状況の中に生きています。このような緊張感を与えてくれるストレリチアには感謝するしかありません。