「秘話 No896」にてストレリチアの実生苗が1日あたり、わずか1mmしか伸びていないと嘆きました。それが、今朝になって見方が様変わりしたのです。苗、1本は1mmであっても、全体では500本ありますから、総計すれば500倍の5mになるのです。これは大変な量です。来年は1000本を予定していますから、今度は10mになるでしょう。
同じ生長量であっても、見方を変えると、これほど違ってくるのです。一日 1mmと見るが、5mと見るかは大違いですが、実態が変るわけではありません。実は、実生苗の置き場は、わずかな面積ですが、その後は何十倍も必要となります。目の前の現実だけを見ていていてはならないのです。
植物の栽培は工場の生産に比べれば、まるで動いていないように見えますが、実は、大変な量の生産が行われているのです。私の栽培場では、実生苗の活動などは、ほんの一部分ですから、全体としては、毎日、相当な量の生長が起きていることでしょう。やはり、ものの見方は一面だけに捕らわれてはならないことを感じさせられました。
