ストレリチア秘話No.1199 訳ありストレリチア いえ、そうではありません 本来の姿です

 前の章にて取り上げたのはジャンセアの集団です。一部分はパービフォリアと呼んでもいいでしょうが。このことはジャンセアだから起きることです。レギーネは簡単に素性を表わしますから、良し、悪し、の判定は楽です。駄目なものは、すぐ分かりますから捨ててしまえばよいのですが、ジャンセアは表現に時間が掛かるのです。(ジャンセアこそ、入手に特別な配慮が必要なのは、この点なのです。気軽に扱って失敗する人が多いのは、この知識不足のせいです)

 ジャンセアが育ちが遅く、開花に年数がかかるのは、生まれつきの性格であって栽培の不手際でも何でもありません。ジャンセアはジャンセアらしく生きているだけのことなのです。ところが、このゆったりした性格が人間との間に食い違いを生んでしまいます。そこをどうするかが研究者に課せられているのです。

 そこで解決の道は二つ考えられます。まず、人の感覚を変えてジャンセアに合せること、これは無理でしょう。そんなこと出来るはずがありません。となるとジャンセアに合せてもらうしかないのです。これも二筋道があります。

A,現在あるジャンセアを人に合せること

 現にジャンセアは存在していますから、これを何とかしようとするのは当然です。でも、自然が産み出した生物を人間が自分の都合で勝手に動かすことは無理なのです。僅かな操作ぐらいは可能だろうと頑張っているのが現状です。それでも、やるしかないのです。

B, 人に合うよう遺伝を構成する

これが1番、期待の持てる方法です。現に成功の兆しが見えているのです。唯、困難点は年数がかかることですが、これは仕方ないことでしょう。

とにかく、問題は人とストレリチアの時間感覚がずれていることです。これに四苦八苦している毎日です。