間違えないで下さい。これは目先の作業のことです。5年、10年もかかる長期計画は、また別の事柄ですから。
株分け、植替えをしました。これが気の早い一年草だったら、一週間ぐらいで回復して動き出すでしょう。それなのにストレリチアは一か月位では、丸っきり変化を見せません。一年目は回復期間なのです。本格的な成長は翌年からとなります。結局、作業が完成となるには2年かかることになるのです。これは、初めの頃は大きな戸惑いです。こんなことを2回か3回、繰り返すと、やっと慣れてきて一人前になります。これほど時間が掛かるのがストレリチア栽培といえるでしょう。
これなどは、まだ短い方なのです。私のやっている苗の養成は少なくても数年はかかり、花を見終わるのは10年もかかります。始めの頃は、これが苦痛でなりませんでしたが、有り難いことは、何もしないでも時間は経過し、気がついたら出来上がっていました。ストレリチア栽培のコツは、まず、すぐに手がけることです。アレ、コレ、考えているうちに1,2年は過ぎてしまいます。サッサと手がけた人は、その頃は、もう出来上がっているのです。
こんなことを書く私も失敗を繰り返しています。初花を見る季節にいつも感じるのです。
[あの時、もう一つの交配をしていれば、今頃は見られたのに]と悔やむことしきりです。過ぎ去った時間は取り返せないのですから。現在は、そんな思いを二度としないよう、出来る限りのことをするようにしています。
これは千年の寿命を持つストレリチアから教えられたことです。
