ストレリチア秘話No.1191 ストレリチアは成長部位によって適期が違う

 11月中旬となって日中の最高気温が20°Cを下回るようになり、ストレリチアの開花にも日数がかかるようになりました。最低気温はまだ10°Cにまで落ちていませんが、開花の進行には高温の方が影響が大きいようです。

 それだけに養分がゆっくりと十分に行き渡るのでしょう、花の質がよくなってきました。この間までの暑い季節に比べると充実した感じになって来ています。これこそが、本来のストレリチアの花なのです。反対に葉の生長はゆるやかとなり、もうじき停まりそうです。やはり、植物体の生長は夏の高温期が中心で秋からは徐々に下回ってくるのです。秋は、駆け足だった生長の穴埋めのように充実の季節で、同時に開花に精力が集中してくるのでしょう。或る意味では1番、ストレリチアらしい姿を表現してくれる季節といってもいいのかも知れません。

 いいことばかりではありません。夏の暑さで活動を抑えられていた虫が、この時、とばかりに繁殖するのです。冬の休止期を控えて、力を付けておこうと頑張るのですから迷惑なこと、この上もありません。秋、収穫、充実の季節は望ましくない生物にも同時にやってきて権利を主張するのです。私も高齢となって、[仏]は無理ながら、仕方が無い、との境地です。