ストレリチア秘話No.179 ストレリチアを栽培する、ということは?
私は南アフリカの自生地で数多くのストレリチアの育ち方、生き方を見てきました。そこではストレリチアだけが土地を占有している状態を見たことはありません。「プルートの谷」のレギーネや「ユイテンハーグ」のジャンセアは、その地域...
私は南アフリカの自生地で数多くのストレリチアの育ち方、生き方を見てきました。そこではストレリチアだけが土地を占有している状態を見たことはありません。「プルートの谷」のレギーネや「ユイテンハーグ」のジャンセアは、その地域...
大勢のお客さんを相手にしていますと、 「ストレリチアの小さな苗はありませんか、私は小さな苗から大きく育てるのが好きなんです」 と、こういう人に、時々、出会います。ストレリチアを草花と同じに考えているのです。草花でした...
これは真っ先に取り上げるべき事柄だったでしょうが、つい、遅くなってしまいました。明治初年、田中芳男 男爵によって、ストレリチアは初めて日本に紹介されました。これは記録が定かではありませんが、1871年から1873年にか...
ストレリチア矮性種を発見した経緯です。初めから「矮性種」を作出しようとの考えなどはなく、後から見直したら「矮性種」だった、ということなので、「養成」ではなく、「発見」なのです。 20年も前になりましょうか、ジャンセア...
私はストレリチアの育種家として、今までには、なかったストレリチアの作出を目指しています。 「なぜ、そんなことまでするんですか」 と質問されるでしょう。 「いままでなかったようなストレリチアが出てくれば、新しい分野に...
私の所では、ストレリチアの増殖ばかりをしているわけではありません。廃棄処分も同時にやっています。時々、捨てた、思っていたのに根付いてしまって生きていたのを発見することも珍しくありません。苦笑いしてしまいます。 捨てら...
次に取り上げるのは「超高級品の価格」です。実際に関わる人は多くありませんが、関心だけは誰でも持っている事柄です。まず、このエリートの生まれてくる過程を見てみましょう。それはスポーツによく似ています。甲子園の高校野球が良...
私はストレリチアを売る立場にありますから、これは身近な問題です。ただし、扱う品、全部が自分で作りだしたもので、他から仕入れたわけではありませんから、余分な条件は考慮する必要がない分だけ純粋に考えることが出来るのが利点で...
私は今まで何回となく、ストレリチアは「鈍重、鈍感、のんびり、ゆるやか、ゆっくり、気にしない」などとの悪口めいた表現を使ってきました。ここで改めて「正確」な見方を述べたいと思います。 これらの点の数々は、間違いとは思い...
オレンジ プリンスもゴールド クレストも花茎は長く伸びます。時には葉を越えるほど長いのも珍しくありません。初めの頃は切り花が主眼でしたから、花茎は長い方が有利でした。短い花を長くすることは出来ませんから、これは優れた特...