ストレリチア秘話319 ストレリチアの花の神秘
ストレリチアの花は、鳥の頭を真似た、実に奇妙な形をしています。ファンは、これに魅せられてしまうのですね。いや、一番は人間では無くてサンバードです。花は彼らの食料である蜜を用意して待っていてくれるのですから。自然は、この...
ストレリチアの花は、鳥の頭を真似た、実に奇妙な形をしています。ファンは、これに魅せられてしまうのですね。いや、一番は人間では無くてサンバードです。花は彼らの食料である蜜を用意して待っていてくれるのですから。自然は、この...
2月半ば、自然栽培の我が家のストレリチアの花は活動停止状態です。寒さのせいです。ストレリチアの開花適温は20~25°Cですが、それ以下でも咲かないわけでは無く、日数が余分にかかります。それでも日中の最高気温が10°C前...
・ジャンセアゴールド第一代 そこで、いよいよ、黄色種の作出にかかり、二通りの方法で試すことにしました。 〈1〉花粉親にゴールドクレスト パーヴィフォリアにレギーネを交配すれば、大部分はパーヴィフォリアになるだろうが、多...
ストレリチア無茎種は、長い間、オレンジ色の花しか無いと思われていました。それが近年、黄色花が存在することが知られ、交配、改良が行われるようになりました。私が作出した「ゴールドクレスト」が最初で、今も主力ですが、ジャンセア...
2023年、令和5年1月は10年に一度(気象庁発表)の寒波に襲われました。昨年の冬も寒さが例年より厳しく、寒害を受けたので、今年は確かな霜よけをしたつもりだったのですが、それでも不十分でした。 開花直前の蕾は、レギー...
植物と人との関係を、どう意識するかは人さまざまでしょう。単なる物扱いから擬人化してまで可愛がる人まで、幅広い範囲に広がっています。私は、といえば、私自身の外側に伸びた「分身」がストレリチアなのだ、と感じています。言葉を...
私は今、圃場のストレリチアの集団をみて、改めて、愕然ととした気分になっています。 私は大勢の人々の好みに応えなければならないので、自分、個人の嗜好は抑えなければ、と客観的基準を目指してきたつもりでした。ところが、今、...
その人の手にかかると、植物が、みるみるうちに元気になる園芸家がいます。人呼んで「グリーンサム」(緑の親指の持ち主)。その不思議な能力を園芸好きな英国人が例えた言葉です。これに対して、触れる植物という植物が、すべて茶色く...
今日もまた話がかかってきました。 「ストレリチアに黄色の花があるんだそうですねえ。わたしはオレンジは持っているから黄色が欲しいんです」 と。近頃では私も驚きませんが、いったい、これはいつまで続くんだろうかとあきれています...
私が見た自生地のストレリチアは皆、適当な間隔で自立していて、隣同士がくっ付きあっている姿はみたことがありませんでした。その時は大して気にも止めませんでしたが、あとになって気づかされました。自然の摂理の奥深さ、をです。ス...