ストレリチア秘話No.219 ストレリチアにも悪土がありました
前の章、 の No. 218 で、 私は、ストレリチアには土壌の好みはなく、どんな土壌にも適応する、と述べましたが、 少々、 早とちりでした。 正確に言えば、 どうにもならない悪い土もあったのを思い出したのです。 これ...
前の章、 の No. 218 で、 私は、ストレリチアには土壌の好みはなく、どんな土壌にも適応する、と述べましたが、 少々、 早とちりでした。 正確に言えば、 どうにもならない悪い土もあったのを思い出したのです。 これ...
ストレリチア自生地の土は、 岩石の崩れた小石まじりで水はけのよい土で、酸度は中性が多いようで、取り立てて変わった特別な土壌ではありません。 このことから言えるのは、ストレリチアには土壌の好みはなく、どんな土でも適応する...
前の章 NO 216 でストレリチア生育の第一条件は日光であると述べましたが、これには補足する必要がありました。ストレリチアにとって日光がどうしても必要なのは成長期の約半年であって、 後の半年は成長を止めて休んでいます...
先日、ストレリチアの栽培相談に見えたお客さんがありました。私の所では珍しいことではありません。話を聞きますと、以前、手に入れたストレリチアが、一生懸命、面倒を見たにも拘わらず、息も絶え絶えで枯れかけている、とのことです...
私のストレリチアの品種改良はレギーネから始まって、ジャンセア、パーヴィフォリアと進んできました。その結果、ストレリチアとは、こういうもの、との固定観念が出来てしまっていたのではないかと反省しています。 実は、今、これ...
鉢植えのストレリチアは開花株で2~3年で植え替えの時期が巡ってきます。小さな苗は、もっと短期間になりますが、誰でもがやるわけではないでしょう。鉢を抜いて、そのまま根をさわることなく、次の大きな鉢にゆるめるだけなら、根を...
ストレリチアは年間、10ヵ月にも亘って分散して開花します。ちょっと考えると花芽が顔を出すのも、それに合わせて分散しているのか、思われますが、実は、そうではないのです。 花芽の、ごく早いのは7月から出てきますが、大部分...
アフリカ自生地でのストレリチアにとっての最大の脅威は旱魃(かんばつ)です。洪水は、動物たちや平地の植物が被害を受けるのであって、ストレリチアにとってはたいしたことではありません。アフリカの雨の降り方は我が国とは違います...
ミツバチや蝶のような昆虫は、白、黄色、ピンクなどの柔らかい色調の花に多くあつまってきます。それに対して、メジロは椿の赤い花に集まります。昆虫は広々とした野原、メジロは見通しの利かない照葉樹林で、それぞれ、目指す花を見つ...
私の仕事はストレリチアの本性を突き止めることにある、と思っています。東アジアの島国に生まれ、育った私が、地の果て、アフリカ最南端に生きる植物に魅せられてしまったのです。同じ地帯であるとはいえ、どうにも理解を越える部分が...