ストレリチア秘話No.39 ストレリチアの葉の芯の色
ストレリチアの新芽が伸び始めて、しばらくすると葉が開いてきます。すると、葉脈の中心の太い部分が赤く染まる個体があります。すべての株が、こうなるわけではなく、大抵の個体は白っぽいままなのです。これは、なにかをあらわしてい...
ストレリチアの新芽が伸び始めて、しばらくすると葉が開いてきます。すると、葉脈の中心の太い部分が赤く染まる個体があります。すべての株が、こうなるわけではなく、大抵の個体は白っぽいままなのです。これは、なにかをあらわしてい...
私の所へはストレリチアの株をお求めのお客さんばかりではなく、切り花のお客さんもいます。大抵は、他所では手に入らない品質の高いものを望んでいらっしゃるのですが、中には、それを通り超して、特殊な注文の人までいらっしゃいます...
ストレリチアは、どの株も、皆、似たようなもののように見えますが、一カ所だけ、個性が際立って差が出る部分があります。それは「苞」の色です。鈍く灰色がかった緑色から、ピンク色、赤、紅、紫紅色、まれには黒っぽい、といえるほど...
「赤い花のストレリチアが欲しくてきました」 こんなお客さん見えたことがありました。勿論、花弁(実は萼片)の赤いストレリチアはありません。苞の色を指しているのです。これほど、苞の色が印象を決めてしまうほど鮮やかな色彩の...
南アフリカのストレリチアについての記述を読みますと、面白い記事に出会うことがあります。その中の一つを取り上げてみましょう。 「南アフリカの原住民は、飢饉で食べるものがなくなるとストレリチアの種子を食べる」とのことです...
ストレリチアの花には、蜜を求めて数多くのサンバードが群がってきます。紫色の花弁の根元は、ちょうど壺のようになっていて蜜を貯めています。それをサンバードは曲がった細い嘴を差し込んで吸うのです。その時、花粉がどのように付い...
美しい花には顔を近づけて、その香りまで楽しむ。つい、誰もが、したくなるしぐさです。ストレリチアの花にも、そうしても、残念!全然、香りがないのです。「天は二物を与えず」なのでしょうか。 原因はわかっています。ストレリチ...
ストレリチアの根と一般に思われている部分は、実は地下の茎、根茎なのです。本物の根は、そこから出ている細い枝とその周りに生えている根毛、ヒゲ根なのです。このヒゲ根はもろく、植え替え」時に土といっしょにポロリと取れてしまう...
ストレリチアを種子から栽培しようとするには、遺伝学の素養が必要になります。ストレリチアは稲や小麦とは違い、果樹や野菜と同じだということをわきまえなくてはなりません 稲が風媒によって親と同じ子供が生まれるのは、同じ交配...
ストレリチアの自生地めぐりの中で、種子がこぼれ落ちて育った苗を見つけたのは3カ所だけでした。それも1年生の小さな苗だけで、育った中株を見たことはありませんでした。 ストレリチアは自分自身が何百年も千年も生きるので、子...