ストレリチア秘話No.119 ストレリチア品種改良の裏話 その2
昭和30年代の頃です。カリフォルニアから送られてきた園芸雑誌にシンビジュームの苗を養成している写真を見ました。何と、何万、何十万本も並んでいるのです。当時の日本人には信じられない光景でした。私たちは1株手に入れるだけで...
昭和30年代の頃です。カリフォルニアから送られてきた園芸雑誌にシンビジュームの苗を養成している写真を見ました。何と、何万、何十万本も並んでいるのです。当時の日本人には信じられない光景でした。私たちは1株手に入れるだけで...
私の園芸上の師匠は何人もいますが、アメリカの園芸家 バーバンクも、その一人です。但し、交流があったわけではありません。なにしろ、19世紀後半から、20世紀初めに活躍した人ですから。カリフォルニアの園芸事情を3回にわたっ...
ストレリチアの栽培には、種子から養成する道があります。これも二つに分かれます。 一つは気楽にやってしまう道と、育種家が人生をかけてまでの厳しい道のりです。 草花や植木の種子を採って育てることは、よくやることで珍しく...
栽培家のレベルが上がるにつれ、次々に優良品種の入手が始まります。困難な道を進まなければなりなくなってしまったのです。資金の問題が登場してきます。これは、東洋ランや盆栽のハイ レベルの品に比べれば、ストレリチアは安くつく...
いま、ストレリチアを手元に置いている人は、これから、この植物とどんな付き合い方をしていくことになるでしょうか、人により様々な道筋があることでしょうが、それを辿ってみることにしましょう。 最初の出会いの場は、いろいろ違...
病気の感染症はウイルスが広めていくのですが、植物の流行は、人々の気分の中にありますから、捉えどころがなくて厄介です。つまり、いつ、どんな植物に起きるのか、だれにも分からないのです。ストレリチアは、まだ、スターとして祭り...
私たち人類は、時々、植物への愛着が過度に進行してしまって、端から見ると、狂気とさえいえそうな状況にまで発展してしまうことがあります。1630年代にオランダで起きたチューリップ騒動は、その良い例です。花を愛する人々から始...
さて、つぎは鉢植えの水やりです。これが簡単ではありません。なにしろ根の伸びは制限されて、水や肥料が思うように吸えない状況になっています。また鉢の中の環境も時と共に変化しますから、それにも会わせてゆかなくてはならないので...
ストレリチアの栽培相談で受ける質問で多いテーマです。どんな植物の栽培でも、必ず起きてくる事柄ですから当然のことです。昔から植木関係者の間で言われ続けてきた言葉に「水やり3年」があります。一つの植物の「水やり」を身につけ...
この「びわの寒害の原因」の話をしても取り合ってもらえません。それは私がびわの栽培をしていないし、また、これに対する解決策も持っていないからです。目の前の被害を食い止めれば良い、原因を知っても役には立たない、と考えている...