ストレリチア秘話No.69 植物と環境への適応 その1
私たちの周囲では、ますます海外との折蝕が多くなり、「国際化」という言葉も近頃では当たり前、となってきています。たとえ、生まれ、育った地域に住んでいて、海外に行くことがないにしても、世界とのつながりは避けられません。この...
ストレリチア秘話
私たちの周囲では、ますます海外との折蝕が多くなり、「国際化」という言葉も近頃では当たり前、となってきています。たとえ、生まれ、育った地域に住んでいて、海外に行くことがないにしても、世界とのつながりは避けられません。この...
ストレリチアはアフリカ大陸の厳しい環境の中で生き抜くために、様々な戦略で対処しています。種子の発芽だけでも、他の植物とは違います。 ストレリチアを種子から養成するのは品種改良を目指す私にとっては大事な仕事の一つなので...
ストレリチアの種子は小豆粒ぐらいの大きさで頭に帽子のようなオレンジ色の毛のような房がついていて「仮種皮」と植物学上では呼ばれています。初めの頃は、この房は発芽に関係すると思われていましたが、ファン ダ フェンター博士の...
ストレリチアの開花の適温については前にも述べましたが、今回は、その続きでもあります。ストレリチアの自生地、南アフリカ、東ケープ州では、ストレリチアの花の多い冬は、朝、晩は5℃近くまで気温が下がって、寒いのですが、そこは...
私は毎年、多くのストレリチアが枯れるのに立ち会います。幸い、日本本土ではベト病、軟腐病で枯れることは滅多になく、寒さで凍ってしまうことが殆どの原因です。ストレリチアが凍るのは、0℃近くまで下がった低温によって、成長点が...
ストレリチアの花立ちには、この私だって苦労します。それはジャンセアです。 何しろ、澱粉工場である葉がなくて、光合成は葉柄だけでするのですから、花の養分の生産量は少ないのです。私の所では、選び抜かれたジャンセアが並んで...
私の所へみえるお客さんの栽培相談で一番多いのが、 「花が出なくてこまっているんです。どうしたらよいでしょう」 です。よく聞いてみると、自分で購入したのではなく、知り合いからもらった、と言う人が意外と多いのです。これで原...
近頃は庭園づくりが盛んです。専門の植木職に頼めば、間違いのない作品が出来上がりますが、伝統から離れることなく、無難な出来上がりとなります。そこで、自分好みの出番となるのですが、今度は植物の都合を無視した扱いも出てきてし...
今回は、少々、難しいお話になりますが、ストレリチアを栽培されている方には、必要な知識です。自生地調査で分かってきたストレリチアに必要な環境条件の中で、気温の問題は自然現象であるためにどうしようもありませんから、栽培では...
アフリカから帰ってきて体調が戻らず、困っていたある日、思い立って近くの大房岬自然公園を歩いてみるこにしました。極端に違う環境のアフリカを回ってきた私は、懐かしい故郷の自然にふれてみたくなったのです。 大房の、薄暗い、...