ストレリチア秘話No.369 ジャンセアは明日の植物か?

 私のストレリチア遍歴はレギーネから始まりましたが、現在では一番、好きなのはジャンセアなのです。あの丈夫な体、まとまりのよい草型、寒さに耐える根性、酷い乾燥にもビクともしないで生きられる強さ、現代建築に、良く映えるデザイ...

ストレリチア秘話No368 私の嘆きは先走り過ぎでした?

 前の章で私はストレリチアの最先端は、ここまで来ているのに、社会のほうが一向に追いついて来ない、と嘆きましたが、それは少々、取り違えている、と今では反省しています。  以前、洋ランの無菌培養をやっていた頃、当時の先端技術...

ストレリチア秘話No.365 人とストレリチアの生き方を合わせる

 今は、もう引退していますが、私は長い間、「道の駅」でストレリチアのお客さんの相手を手伝っていました。私の自宅が本園で、道の駅のストレリチアは分園のような存在だったからです。  田園地帯の花摘園ですから、犬を連れても入園...

ストレリチア秘話No.364 人とストレリチアの出会い

もう3年も前のことでしょうか、冬の開花シーズンに一組の若い夫婦が訪れてきました。  「今、持っているストレリチアが、何年たっても花が出ないので困っています」というので、私は園内を見渡したところ、足下に、小さな、可愛い矮性...

ストレリチア秘話No.363 人とストレリチアの組み合わせの妙

 私達は皆、自分の裁量でストレリチアを選び、人生の同伴として生きてゆきます。この場合、選ぶのは人の側であって、ストレリチアには何ら、同意、拒絶の権限はありませんから、すべての責任は人の側にあります。私は長い間、この仲介の...

ストレリチア秘話No.362 ストレリチアは強い?弱い?

 前章にてストレリチアといえども弱い部分がある、と述べましたが、今回は、その続きです。ストレリチアの成株は強いのですが、子供の頃、生まれたての幼い頃は弱く、細心の注意が必要です。  まず温度。ストレリチアの成株は0°Cま...

ストレリチア秘話No.361 やはり出た!水のやり過ぎの結果

 負け惜しみではありませせんが、これは失敗というほどの悪い結果ではなく、少々、はみだした、踏み外した、ぐらいの事だろうと思っています。  昨年の夏、ジャンセアだけに必要以上の水やりをやってみました。それが半月、一ヶ月も過...

ストレリチア秘話No.360 ストレリチア誕生の謎の解読 その2

 ストレリチアの誕生には「必然」があったであろうと「その1」で述べました。これは私の個人的見解なのですが、この「必然」とは、サンバードとの共生関係だったろうということです。南アフリカのストレリチア自生地一帯ではサン-バー...