ストレリチア秘話No.369 ジャンセアは明日の植物か?
私のストレリチア遍歴はレギーネから始まりましたが、現在では一番、好きなのはジャンセアなのです。あの丈夫な体、まとまりのよい草型、寒さに耐える根性、酷い乾燥にもビクともしないで生きられる強さ、現代建築に、良く映えるデザイ...
私のストレリチア遍歴はレギーネから始まりましたが、現在では一番、好きなのはジャンセアなのです。あの丈夫な体、まとまりのよい草型、寒さに耐える根性、酷い乾燥にもビクともしないで生きられる強さ、現代建築に、良く映えるデザイ...
前の章で私はストレリチアの最先端は、ここまで来ているのに、社会のほうが一向に追いついて来ない、と嘆きましたが、それは少々、取り違えている、と今では反省しています。 以前、洋ランの無菌培養をやっていた頃、当時の先端技術...
前の章でストレリチアの入手について述べましたが、今度は選ばれる側の優秀品種についてのお話です。やっとの思いで手にいれた優れものも、時がたてば、次のスターが登場してきて次席へと退かされます。これは「世の習い」ですから、ど...
私の所へいらっしゃるお客さんは二種類に分ける事が出来ます。その一つは欲しい品種がハッキリしていて、即座に選べる人です。もう一つは迷いに迷い、なかなか決められない人たちです。その場では決める事が出来ず、帰ってしまい、その...
今は、もう引退していますが、私は長い間、「道の駅」でストレリチアのお客さんの相手を手伝っていました。私の自宅が本園で、道の駅のストレリチアは分園のような存在だったからです。 田園地帯の花摘園ですから、犬を連れても入園...
もう3年も前のことでしょうか、冬の開花シーズンに一組の若い夫婦が訪れてきました。 「今、持っているストレリチアが、何年たっても花が出ないので困っています」というので、私は園内を見渡したところ、足下に、小さな、可愛い矮性...
私達は皆、自分の裁量でストレリチアを選び、人生の同伴として生きてゆきます。この場合、選ぶのは人の側であって、ストレリチアには何ら、同意、拒絶の権限はありませんから、すべての責任は人の側にあります。私は長い間、この仲介の...
前章にてストレリチアといえども弱い部分がある、と述べましたが、今回は、その続きです。ストレリチアの成株は強いのですが、子供の頃、生まれたての幼い頃は弱く、細心の注意が必要です。 まず温度。ストレリチアの成株は0°Cま...
負け惜しみではありませせんが、これは失敗というほどの悪い結果ではなく、少々、はみだした、踏み外した、ぐらいの事だろうと思っています。 昨年の夏、ジャンセアだけに必要以上の水やりをやってみました。それが半月、一ヶ月も過...
ストレリチアの誕生には「必然」があったであろうと「その1」で述べました。これは私の個人的見解なのですが、この「必然」とは、サンバードとの共生関係だったろうということです。南アフリカのストレリチア自生地一帯ではサン-バー...