ストレリチア秘話No.601 ストレリチアの旅路 そして目指す未来
アフリカ大陸が、まだ、温暖、湿潤だった悠久の太古の時代に誕生したストレリチアは、大柄で、湿った環境を好む、現在の大型種に近い姿をしていたものと思われます。その後、やってきた乾燥化の時代になると、一部は乾燥に耐えるよう小型...
アフリカ大陸が、まだ、温暖、湿潤だった悠久の太古の時代に誕生したストレリチアは、大柄で、湿った環境を好む、現在の大型種に近い姿をしていたものと思われます。その後、やってきた乾燥化の時代になると、一部は乾燥に耐えるよう小型...
この「ストレリチア秘話」も、とうとう 600号を迎えました。最初、書き出した頃は、せいぜい100、多くても200号止まりでタネが尽きるだろうと思っていたのですが、こんなに長く続くとは。中には重複した部分も数多くありまし...
この章の論評は、私の推論による仮説であって確たる証拠を確かめたわけではありません。 ストレリチアの体内で最も活動の盛んな場所は成長点です。一年を通じて活動を休むことはありません。冬の間は鈍りますが、それでも止まったわ...
頑固なパーヴィフォリアオレンジキング★★★★★星 初期の頃の交配種で、今となっては珍しい昔ながらのオレンジ種。現在、私の圃場では、オレンジといえども黄色の遺伝の入ったオレンジプリンスだけで、昔ながらのオレンジ系レギーネ...
私のような育種家にとっては重大な問題なのですが一般の人にとっても無関係ではありません。メンデルの法則はエンドウ豆が対象でしたから、基本的にはともかく、細部についてはストレリチアは、少々、ずれた反応を示します。 4つの法...
ゴールド クレストの片親であり、レギーネ黄色種原種の最高峰でもあり、南アフリカでは最高のストレリチアと仰がれているのが「マンデラスゴールド」で、南アフリカ、黒人初代大頭領の名を頂いた名花です。 まだ、この花が隠れた存...
ストレリチアの育ち方には二通りあります。一つは大型の有茎種で、一本の茎が伸び上がり、長い間、生き続けます。このままでは、いつまでも一本のままですから、増えるためには根元から子株を出します。それが、また、茎を伸ばして孤立...
ストレリチアは見た目と本性が少々、違うように思えます。一見した限りでは、カチカチの硬い体で温帯の柔らかい風土には異国情緒を感じさせ、性質も、鈍感、鈍重で頑固です。 でも、それでいながら、故郷を離れて異国へ来ても、立派...
前の章で、何の役にも立たないようなことに関心を寄せるご苦労様な人物のことを書きました。ところが、よく考えてみると、ここに重要なポイントが潜んでいるようです。以前の章で、ストレリチア栽培では、最初の頃は意欲が高くても、次...
前の章に続いて原種と交配種の違いを見てみましょう。 人が、つい、ストレリチアを自家受粉で種子をつけてしまったのは、稲のように自家受粉の植物を思い浮かべた結果で何の不都合も感じなかったからでしょう。一方には、野菜のよう...