ストレリチア秘話No.469 ストレリチアの名品と出会う難しさ
前章の続きともいえるテーマです。ストレリチアはピンからキリまであります。その中から、これは素晴らしい、と感激するような名品と出会いたい、出来れば手に入れたい、とは誰しも望みます。ところが、これは簡単なことではありません...
前章の続きともいえるテーマです。ストレリチアはピンからキリまであります。その中から、これは素晴らしい、と感激するような名品と出会いたい、出来れば手に入れたい、とは誰しも望みます。ところが、これは簡単なことではありません...
私の仕事はストレリチアの名品を生み出すことにある、といっても良いかも知れません。 毎年、数は少ないながらも優秀品種を出現させていますから。それなら、じきに名品が世の中にあふれてしまうだろう、と思うのは早合点です。増える...
農作物には倍数体が使われているものが数多くあります。4倍体で大柄になるので喜ばれている野菜、3倍体で子を付けない点が利点となったバナナやスイカ等、数え上げれば沢山あります。普通の植物は父、母から、それぞれ、1ゲノムずつ...
これは、ストレリチアにとって、最も基本的なテーマです。しかし、数千万年も前に起きた出来事であり、しかも、人間とストレリチアの間にはコミュニケーションの回路がありませんから、話を聞くことが出来ません。結果として、推論する...
ストレリチアには様々な変異があります。草丈だけでも2mにも伸びるノッポから、50㎝にもならないコビトまで様々です。ストレリチアの交配、育種で苗を育てていますと、この両者が必ず現われます。ということは、自然界で、このような...
また、前章の続きです。出来の悪い人工種よりは原種の方がまだ、ましだ、と述べましたが、やはり、説明が必要のようです。実は、これ、底辺レベルの話であって、理想的なストレリチアを求める人に向けたことではありません。 原生の...
南アフリカ自生地でも盗掘の被害があります。しかし、それには酌量すべき背景もあるのです。我が国で、捨てられ同様の扱いを受けているストレリチアとは、姿は似ていても内容には違いがあります。自然では、種子が地面に落ちてから、一人...
アロエ ハエマンティフォリアを始め、南アフリカ産の頑固な植物が、故郷の環境条件に強くこだわるのは、その育つ環境が、あまりにも苛酷なために、それに対して全面的に適応しなければ生きていけなかったからでしょう。私たちが困るの...
ストレリチアの寒さに対しての抵抗は部分によって差があります。一番、弱いのが花、次が葉で、中心となる茎、つまり、葉柄は意外と強いのです。これには、訳があります。 近頃の研究によると、ここがストレリチアの生命活動を支えて...
或る植物の本を読んでいて、本当に、そんなことってあるのだろうか、と少々、心配になってきました。それによると、植物も学習するらしい、しかも、記憶が持続する、と、光線の強弱、培養土の肥沃さ、その他の条件を変えての実験の結果...