ストレリチア秘話No.163 おすすめ 「半 捨て作り」ストレリチア栽培 

 これは本格的な栽培の手引きではありません。深入りした栽培まではする気はないが、それでもストレリチアが気になる、或いは、忙しくて、そこまではやってられない、と言う人向けです。正確には栽培とは言えないかもしれません。放っておくだけですから。

 本格的に面倒を見る気はないが、捨てるのも惜しい。その内、役に立つこともあるかもしれない、と放り出したものの、何と、気がついたら、辛うじて生き続けていた。こういうのを「捨て作り」と呼んでいます。なんと名称まであるんですから、意外と例が多いのかもしれません。実は、私も、やっているのです。台風15号のために100坪のガラス温室を飛ばされて、以後、台風に耐えられないハウスでの栽培を断念して、露地栽培としました。何のことはありません。ただ、放り出しただけです。それでも、ストレリチアの強健さに助けられ、地植えにしたストレリチアは、生き残っています。ただ、厳しい寒さの年には、被害はありますが、枯れることはありません。鉢植えは霜よけのダイオネットを被せています。

 ストレリチアは、こんな扱いにも耐えてくれるのです。普通は、どうでもいいような品でやるのですが、私の所は違います。堂々とした品種の集団です。生き残ってくれたら価値があるのです。

 私の、おすすめは、どうでもいいようなものでは、成功したからといっても何の価値もありません。それでは、せっかくのやりがいがないではないですか、貧乏だった時代を引きずってどうするのです!どうせやるなら、「やって良かった」といえるようでなければの「半 捨て作り」です。