現在、最新のストレリチアはジャンセア ゴールドですが、進みが早すぎて、未だ、一般には知られていません。それなのに育種家は、既に次を目指して作業を開始しています。
この章は、例え、育種に関わらなくても、手持ちのストレリチアが、どのような経過を辿ったのか知ることは意味があると思って書きました。次に望むのは、
・「ジャンセアゴールドで花は華やか、やや矮性」
花が美しいのは当然で、姿がコンパクトで、花立ち良好な品種を期待しています。本来の矮性種も少しは出て欲しいのですが、草型が小さいと花立ちに難がありますので、ほどほどの矮性が多く臨まれます。育成のコースは二通りです。
1,ジャンセアゴールド同士の望ましい組み合わせ確率は高そうですが、特殊な変異は期待薄です。一株、矮性があるので花粉親として有望です。
2,ジャンセア ゴールド✕パーヴィフォリアセットラーズパーク
この組み合わせは「戻し交配」のようなもので、面白い結果が期待できます。セットラーズ パークは半分、オレンジの遺伝を持っているのが気になりますが、初回の自家受粉の際、黄種が多く出た実績がありますから、心配はしていません。
なお、ゴールドクレスト系との交配は最初の段階で行われたが結果が思わしくなかったのは、相性のせいであったかも知れないので今回は使いません。
3, オレンジ ジャンセアを、もう少し、やさしく
頑固に凝り固まったジャンセアの形質を扱いやすい、柔らかさへと向かわせるために、レギーネの遺伝を背負ったジャンセアゴールドを交配してみたいのです。これはオレンジプリンス誕生の経緯と同じです。
結果を見るのは何年も先です。ジャンセアはレギーネよりも年数がかかりますから。
それでも2030年までには何とか目鼻が付くと思っています。