ストレリチア秘話No.336 ストレリチア庭園植えには品種の選択が要(かなめ)です

 ストレリチアの地植え、庭園植えが今後、多くなる見通しです。しかし、鉢植えより厳しい関門を潜らなければなりません。

1, 冬越しが可能な土地であること

2,ストレリチアが裸のまま冬越し出来る暖地は少なく、大抵は、何らかの保護が必要になります。ダイオネットや寒冷秒の霜除けをすれば可能な地域は広がります。

3,地植えに適した品種の選定

 植えるストレリチアは何でも良いと言うわけにはいきません。この選定を誤ると成功出来ない、といっても過言ではないでしょう。一番、安全なのは、寒い冬が来る前に花を終えてしまう早咲き(秋咲き)を植えることです。レギーネのオレンジ系は早咲きが割合、多くありますから問題ないのですが、黄系は遅咲きに傾くために、よほど気をつけないと入手できません。

 私の経験では、「ゴールド A」なら、10月、11月が開花期で12月いっぱいまで鑑賞出来ます。真冬の霜で葉が痛んでも、もう働き終わったのですから気になりません。次の秋には元通りの姿になっていますから。パーヴィフォリアやジャンセアは早咲きが少ないので、入手は簡単ではないでしょう。

 次は春咲きです。これは3月、暖かくなってきてからの開花ですから、まあ、なんとかなります。それでも真冬の寒さから蕾を守ってやる作業は必要です。これも品種が少ないので入手には苦労することでしょう。オレンジ系は殆ど花を終えているので黄色種が中心となります。

 1月、2月咲きは苦労の連続です。開花には、少なくても15°Cの気温が必要だからです。これには霜除け程度では無理ですから、なんとか3月までを持ちこたえさせなくればならず苦労の連続となります。寒さで蕾が凍りやすいのです。気楽なのは品種の選択だけです。