ストレリチア秘話No.476 ストレリチアの進む道

以前の章にて、改良の進んだストレリチアの品種は、原生だった自生地へ戻したら生きてゆけないだろうと述べました。  この章は、その続きです。私たちは、石器時代から、早くも植物を自分たちに都合のいいように手を加え始めました。種...

ストレリチア秘話No.467 ストレリチアにも倍数体ありや?

 農作物には倍数体が使われているものが数多くあります。4倍体で大柄になるので喜ばれている野菜、3倍体で子を付けない点が利点となったバナナやスイカ等、数え上げれば沢山あります。普通の植物は父、母から、それぞれ、1ゲノムずつ...

ストレリチア秘話No.463 ストレリチア サバイバル

南アフリカ自生地でも盗掘の被害があります。しかし、それには酌量すべき背景もあるのです。我が国で、捨てられ同様の扱いを受けているストレリチアとは、姿は似ていても内容には違いがあります。自然では、種子が地面に落ちてから、一人...

ストレリチア秘話No.448 ジャンセアの不思議な振る舞い

 私はジャンセアが好きです。葉のない、尖った柄の集団がスッキリした姿に見えるからです。乾燥にも、風などの障害にも、植え替えのショックにも耐えてくれるから、尚更です。  それだからこそ、後から起きた意外な現象にとまどってい...

ストレリチア秘話No.447 ストレリチアの補給活動

 補給とは軍隊だけのものではなく、あらゆる活動に必要なものです。勿論、生物の生活は補給の連続ですから、ストレリチアだって例外ではありません。  私の仕事の中心はストレリチアの育種です。花の交配をするわけですが、それには、...

ストレリチア秘話No.443 ストレリチア苞の美しさにも個性が

 ストレリチアの花の美しさは苞によって決まる、といっても過言ではないでしょう。花弁(正確には萼片)には殆ど差はありませんから、苞の違いだけが目立つのです。大きく分けると基本の型は多くありません。ただ、その広がりの変化が無...

ストレリチア秘話No.440 ストレリチアの歴史上エポック その3

4, 花立ち抜群種の増殖  ストレリチア栽培の基本の話です。ストレリチアを選ぶ際の第一条件は「花立ちの良さ」にあります。ところが、以外にも、これが守られていません。平気で花立ちの悪い株の栽培を続けて居る人が多いのです。こ...