前章 No651でこれから次々にストレリチアの常識がが変わっていくでしょう、それに合わせていきていかなければならないでしょうと述べました。大変な時代が来るような表現ですが、実は、私自身は、余り、困っていません。なぜなら、変化の方向が或る程度は見当が付くからです。
常識が変わる、と言っても驚かずに済むのは、事が今まで考えられ事などではなく、変わるべき点が本来の姿に現われるだけだからなのです。遺伝上の変化で言えば、例えて言えば、今、交配中のパービフォリアゴールドに美しい紅色の苞が多く生まれてもなんら不思議はありません。交配親に、既に出現している遺伝が予想通りに出ただけに事で、この遺伝が分っていれば、なんの不思議はないのです。驚く人がいるとすれば、その人に遺伝の知識がなかったからなのです。柔らかな色調の方が出たすれば、それはジャンセアゴールドの黄色の遺伝の影響であって、他に原因があるわけではありません。準、矮性系の鉢植えが売れ始めたとすれば、なにか奇妙なな事が起きたわけではなく世の中の動きが起こるべくして、そうなっただけのことです。
つまり、原因は初めからあったのになんらかの事情で今になって実現したと解釈すればよいのです。必要なのは基本的な学習なので合って、起きた出来事に驚くことではないのです。
