毎日、栽培場のストレリチアの花を眺めていて数十年年前と比べて大きく様変わりしていることに気づきます。それは固場全体に赤色が氾濫していることです。勿論、花の苞の首の色です。
元々、ストレリチアの花は赤色を含んでいましたが、それほどではありませんでした。
それが、これほどまで多くなったのは改良が進んだためです。勿論、サンバードも赤い色は好きですから、赤い色の多い花に集まりやすいことから何万年もすれば、その傾向が強まる下もしれませんが、人間もおなじ好みですから、手がけるとなるとスピードが違います。2世代、約10年もあれば相当な割合にまでふやすことができるでしょう。
苞の赤を出すには、いろいろな条件がありますが、苞の首が露出することが第一条件です。ここが赤くなる中心だからなのです。育種上、成功率が高いのは、ストレリチアも望んでいるからかもしれません。
古い、地味な系統しか見ていない人には言じられないことかも知れませんが、これは現在、確実に進行している出来事です。「ストレリチは苞が赤い」が常識になりつつあるのです。

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