ストレリチア秘話No.360 ストレリチア誕生の謎の解読 その2

 ストレリチアの誕生には「必然」があったであろうと「その1」で述べました。これは私の個人的見解なのですが、この「必然」とは、サンバードとの共生関係だったろうということです。南アフリカのストレリチア自生地一帯ではサン-バードは、ストレリチアばかりではなく、アロエを始めとする花々に蜜を吸いに集まります。そこでストレリチアはこのサンバードにねらいをつけて進化したのではないでしょうか。勿論、ストレリチアだけでなく、サンバードの方ものってきたのでしょうけれども。

 ストレリチアの花の形が鳥の姿に似せたのはこの為でありましょうが、この花に集まる鳥はサンバードだけなのは何とも不思議なことに思えます。まず、始めにサン、バードがいて、色々な花に集まるのを見て、これを利用しようと思いたったのがストレリチアだった、ということかもしれません。

 つまり、ストレリチアは無作為に花を鳥に似せたのではなく、こうなる必然があったのだろう、というのが私の勝手な思い込みなのです。

 なお、サン、バードは何種かいますが、主にストレリチアに集まってくのは、一番、小柄なレッサーサンバードです。