ストレリチア秘話No.679 花粉を付けて回る交配作業は楽しいものですが
新しい品種の作出を目指して花粉を付けて回る作業は楽しいものです。育種家だけがする仕事で、これによって今までになかった品種が生まれるかも知れないのです。実に素晴らしい、劇的とも言える仕事です。 先ず、最初は、今までになかっ...
新しい品種の作出を目指して花粉を付けて回る作業は楽しいものです。育種家だけがする仕事で、これによって今までになかった品種が生まれるかも知れないのです。実に素晴らしい、劇的とも言える仕事です。 先ず、最初は、今までになかっ...
ストレリチアの扱いと言っても、主に植え替えが時が多いようです。一番多いのが掘り上げ時や鉢植えでの株分けです。丁寧にやるのが良いと考えるのは素人で、慣れたベテランほど荒っぽいのです。これは手荒くやるのが良いのではなく、丁...
ストレリチア栽培の作業には、それなりの特殊性があります。結果の判明が直ぐに出る仕事ばかりしてきた人には、中々、なじめない現象です。それは、やった仕事の反応が直ぐには現われず、とんでもない先になることです。中には1年先で...
いくら仕事の少ないストレリチアでも、春から初夏は少しは作業があります。それも栽培量が多くなれば、追われることだってあるくらいです。植え替えの季節でもあるし、肥料だってやらなければなりません。それが、温室がなくなって以来...
「ストレリチア秘話」の読者には伝えておいた方が良いと思うので書いてみました。公的機関なら兎も角、何の援助もない状態の私が、お金になりそうもない研究にとりつかれている事情です。 私は、現在92歳、退院したばかりでストレ...
私は近頃、仕事の一部としてストレリチアゴールドクレストの矮性種、地植えの掘り上げ、鉢植えを開始しました。今まで、そこまでやる気も無く、株も、そうあるとは思っていなかったのです。ところが、やる気になって調べてみると、意外...
前章 No.672号にでパービフォリアゴールドの作出について述べましたが、育種家とは、そのような、大きな期待の交配ばかりをしてるだけではありません。あらゆる見込みに手を出しているのです。ただし、こちらは特殊な期待の方が...
但し、間違えないで下さい。種子が採れるだけで、実際の開花が見られるのは早くて数年先のことです。何故、こんなことが起きるかと言えば、それが生物の成せる技であって、工業製品と違う所なのです。この新品種とは秘密を明かせばパー...
栽培では多い質問ですが、“秘話”で取り上げるのは珍しいことです。初心者は気にすることが多いのですが、私は、そんなに大事な問題とは考えていません。それはストレリチアにとって肥料が必要なのは、中苗から開花株ぐらいまでで、大...
名花と呼ばれる優秀品種でも、すべてが一様であるわけではありません。ここではストレリチアの歴史を語る上で、どうしても書くことが避けられない一つの品種を紹介することにしましょう。 ストレリチアの故郷、南アフリカでも有名な...