ストレリチア秘話No.677 ストレリチア作業の特殊性

 ストレリチア栽培の作業には、それなりの特殊性があります。結果の判明が直ぐに出る仕事ばかりしてきた人には、中々、なじめない現象です。それは、やった仕事の反応が直ぐには現われず、とんでもない先になることです。中には1年先でないと結果が分らないものもあるほどです。ですから、どうと言うことはないような作業の連続なのですが、それが普通なのです。その積み重ねが、長い時間を掛けて現れてくるのがストレリチア栽培だといってもよいほどでしょう。

 肥料をやったからといっても、直ぐに利いてくれるわけではありません。株分けして植え替えれば、ストレリチアその時の葉は次の芽がでるまでの繋ぎで、いつまでも働くわけではありません。途中の経過でしかないのです。そのような仕事の連続が長い時間をかけて現れてくるのです。時には大して意味のなさそうなことの後に結果があらわれるのです。これが分ってくればベテランです。

 ストレリチア栽培とはやさしい思ったら意外と難しく、難しいと思ったのにやさしい仕事の連続だったりして、なかなか、思い通りではないのです。