ストレリチア秘話No.678 ストレリチアは丁寧な扱いを望んでいません

 ストレリチアの扱いと言っても、主に植え替えが時が多いようです。一番多いのが掘り上げ時や鉢植えでの株分けです。丁寧にやるのが良いと考えるのは素人で、慣れたベテランほど荒っぽいのです。これは手荒くやるのが良いのではなく、丁寧にやるのほど結果が悪くなるからです。

 掘り上げ作業では、大部分が労力はかかっても仕事そのものは簡単ですが、株分けだけは慣れないと失敗が多いようです。これは鉢植えでも同じです。ベテランは、必要な部分だけを傷つけないようにして、後の部分はバッサリと切り捨ててしまうのです。これが最高に痛めないことが分かっているからです。そこを素人は、丁寧にいじり回し、結果として全体を悪くしてしまうのです。ストレリチアに貯蔵根は弾力がないのです。そこを曲げれば折れてしまうのです。丁寧にやれば、やるほど折るだけなのです。思い切りの良さが技術なのです。

 古い葉柄を切るのも、途中からでは半端です。根元から切るべきなのです。言い方を変えればバッサリ、バッサリやるのがストレリチア栽培の秘訣なのです。その後は育ってくれるのを待つだけです。と言っても、大抵はストレリチアが勝手に育つだけの方が多いですが。