ストレリチア秘話No.39 ストレリチアの葉の芯の色

 ストレリチアの新芽が伸び始めて、しばらくすると葉が開いてきます。すると、葉脈の中心の太い部分が赤く染まる個体があります。すべての株が、こうなるわけではなく、大抵の個体は白っぽいままなのです。これは、なにかをあらわしているに違いありません。全部の株が赤くなるわけではありませんから。

 これは花の苞の部分が赤くなることを示しているのです。それでも、この赤い色、いつまでも続くわけではなく、成熟すと消えてしまいます。一時のことなのです。それでもこの赤い色が苞の美しさを教えてくれているのは嬉しいことです。

 苞の美しさも多様です。それに対しての人の好みも色々です。全面が紫紅色に染まるのを喜ぶ人も居れば、いや、一部分は緑色のほうがいい、という人もいますから、一概にはいえません。

クウレハ川自生地