ストレリチア秘話No.34 ストレリチアの花の蜜は甘い 

 ストレリチアの花には、蜜を求めて数多くのサンバードが群がってきます。紫色の花弁の根元は、ちょうど壺のようになっていて蜜を貯めています。それをサンバードは曲がった細い嘴を差し込んで吸うのです。その時、花粉がどのように付いて運ばれるのか、よくは分かっていません。何しろ、チョコチョコと動きが速く、観察するのが容易ではないのです。

 どういうわけか、ハウス栽培では蜜が多く、あふれ出て、それが乾いてカサブタのようになり、取り去らなければならない、余分な手間がかかることがあります。

 この壺にマッチの軸を差し込んで蜜を採ってなめてみると、やっぱり、甘いんです。ポートエリザベスの植物園で、ガラスのコップに砂糖水を入れて餌としてサンバードを飼っているのを見たことがありました。