ストレリチアの花はデザインは同じでも、各部分の寸法には様々の差があります。マンデラスゴールドが萼片が、のびのびと長く、ゴールドAの花は全体に締まっています。ジャンセアの花になると、もっと詰まって短くなります。これを部分毎に見ると、
- 苞が丸々とふとったものもあれば、やせて細いのもあります。
- 花弁(萼)の巾が細いもの、広く豊かなもの。と連動します。
- 花、全体が大きい、小さい。
- 花弁が長い、短い。これもと連動します。
これらの寸法の極端さを嫌って、すべて中庸の標準型ともいえる花を求めることもできます。欠点のない、まとまりのよい姿で安定感があります。でも、完璧すぎて面白みがありません。これは、一株だけ、独立して眺めるのに向いています。
逆に、突出した特徴を持つ花は独特の個性を楽しむことができます。その傾きが不安感と同時に、動きや方向を感じさせてくれるからです。時には、いろいろな個性を寄せ集めた集団で、お互いの不足を補えば、一段、高いレベルの良さを発揮してくれるでしょう。
こう見てくると、何やら、人の集団を眺めるのに似ています。生物は皆、個性の集まりですから、ストレリチアも人間も同じことに変わりはありません。



