ストレリチアは一年を通じて生長を続けます。それでも、季節によって違いがあります。
成熟した株はゆっくりしていますが、若い株は駆け足で育ちますから、観察が楽です。
・「春から初夏」
生長のスタートが始まるのですが、普通の植物に比べて動きが遅く、じれったい気分にさせられます。つまり、始動が、なかなか、かからないのです。こんなところが「鈍重」という印象を与えてしまうのでしょう。
•「6月から8月半ばの生長期前半」
暑い夏は、さすがに普通の植物並に生長しますから、問題ありません。
•「8月末から9月の成長期後半」
ストレリチアは、この季節に驚くほどに生長します。それなのに、気がつくのは秋になってからです。困るのは台風シーズンであることで、沖縄方面では腐敗病の発生に悩まされます。生長が盛んということは、組織が柔らかく、病原菌に犯されやすい状態にあることです。本土であっても、水はけの悪い場所では要注意です。生長が盛ん、ということは危険な季節でもあるということです。
・「秋から冬の充実期」
成株は開花期で、エネルギーは花に集中しますが、若い苗は一年の総仕上げの充実期です。寒くて、縦に伸びる生長は、ほぼ、停滞しても、春先になると、ガッチリした姿になっていてきます。冬でも活動していたのです。この季節は、夏の成長期に、駆け足で育った為に組織が柔らかく、ひ弱だったのを固めて安定させる総まとめだといえるでしょう。
このようにストレリチアの一年は、成長期と充実期の分れるようです。
