秘話 No.684で植え替え時に鉢を抜くと根の育ちが確認出来て楽しい、と書きました。あれは、水のやり方が確かめられるからです。良ければ根は十分に回っています。でも、観察は、それだけにとどまりません。湿っているか、乾いているかも問題なのです。水を十分にやってきたつもりでも、根が乾いているのを発見することがあります。これは水が少なかったことを表わしています。あれほどやったつもりなのに、と反省させられるのです。
ストレリチアのように水をやった後は、いったんは乾かさなければならない植物は要注意なのです。植え込み用土は、いったん乾いてしまうと,水をやっても弾いてしまい、なかなか吸ってくれないです。こうなると、少々、多めにやったぐらいでは効目はありません。
その結果が植え替え時に発見されるのです。裸になった根の観察は、ストレリチアそれだけではありません。それだけ乾かせばヒゲ根の成長が止まっています。普段の生活には貯蔵根に貯められた養水分で間に合いますが、将来の生長のためにはヒゲ根に活躍してもらわなくてはならないのに、これではいけない、と知らされるのです。このように大事な活動をしているのに普段は鉢の中のために見えないのです。
