ストレリチア秘話No.620 ストレリチアいろいろ「お勧め最新品種 ジャンセア ゴールド」
私は、ストレリチアを手がけてから、もう60年を越えましたが、その間に見てきた種は数十万にも及びます。それでも中には好き、嫌いが起きるのは当然ですが、表現する場合は出来るだけ偏らないよう客観的を心がけているつもりです。優...
私は、ストレリチアを手がけてから、もう60年を越えましたが、その間に見てきた種は数十万にも及びます。それでも中には好き、嫌いが起きるのは当然ですが、表現する場合は出来るだけ偏らないよう客観的を心がけているつもりです。優...
前の章で今、どんなに、ストレリチアの世界が大きく変わろうとしているかも知れないと述べました。ところが、それがどのように変わるのか、それを知ってから行動しようなどとは考えないのが研究者なのです。つまり、道すじが分ってから、...
私はストレリチアの語り人の一人としても、ストレリチア品種の評価に関わることも多いので、その難しさについて解説を試みてみようと思い立ちました。 ストレリチア品種の良し、悪しを決める条件は数多くありますが、それぞれの条件...
ストレリチアには、未だ表現仕切れていないことからが数多く残っていると見ています。 それは、あまりにも広い分野にわたるので、とても一人の手に負えることは出来ませんから大勢の人の力が必要なのです。 最初の頃、レギーネが...
私は以前の章で「ストレリチア研究は経済的に引き合わない」と述べましたが、今回は、その説明です。ストレリチアという植物は、人々から欲しいと注文を受けたからといって、それに応じる事が出来ない事情を抱えているのです。注文が、...
ストレリチアの栽培には長い時間が必要です。良い結果を生むにはどうしたらよいかを確かめるには自分自身の経験だけでは不足で、どうしても信頼出来る人々による調査、研究が欲しいのです。自分の持ち時間だけで、すべてが片づけられる...
「光り、輝く色彩の花」 この言葉は、欧米の園芸書やカタログによく出ていて、私は、英語特有の大げさな表現だと思っていました。花といえば、みな、輝く美しさを持っていて当たり前ではないか、との感覚からです。ところが2年前、ジ...
私はレギーネを相手にする時と、ジャンセアに対する時とでは気分が違います。簡単に言えば、レギーネは普通の植物と同じ感覚なのです。強い風からは守らなければなりませんし、葉や茎につく害虫の防除もしなければなりません。寒さ対策...
私が毎日、会いに行くストレリチアの中に二株のジャンセアがあり、その評価が日によって変わるので困っていました。それは、ジャンセア ユイテンハーグの交配から生まれた株です。ところが、この親は遺伝の力が弱いらしく、自分に似た...
「ゴールド、クレスト」誕生後、今度はジャンセアのオレンジ花の改良が始まり、その後、「セットラーズ パーク」が入ってきて、ようやく、ジャンセアの黄種への道が開けてきました。二代目で黄色が固定され、3代目の孫の代になって、...