ストレリチア秘話No.519 ストレリチアも初めはストレリチアらしくない?
ストレリチア愛好家の大部分は一人前の成株しか扱っていませんから、ストレリチアとは、こういうものだ、という一定の観念を持っています。ところが私のように小さな苗も同時に育てている側は、小苗と成株は、同じストレリチアでも扱い...
ストレリチア愛好家の大部分は一人前の成株しか扱っていませんから、ストレリチアとは、こういうものだ、という一定の観念を持っています。ところが私のように小さな苗も同時に育てている側は、小苗と成株は、同じストレリチアでも扱い...
前の章に続いて原種と交配種の違いを見てみましょう。 人が、つい、ストレリチアを自家受粉で種子をつけてしまったのは、稲のように自家受粉の植物を思い浮かべた結果で何の不都合も感じなかったからでしょう。一方には、野菜のよう...
前に我が日本がストレリチアのトップレベルにあると述べましたが、それには、少々、解説が必要です。質が高いのは、トップクラスのオレンジ プリンスの切り花だけで、一般に出回っているストレリチアのレベルは、原産国、南アフリカに...
交配、育種に関わるのは特殊な人だけですが、一般の人々も、自分の持っているストレリチアの来歴を知っておくことは必要です。優秀花が生まれる道は二つあります。一つは原種の中から選抜されたもので、「マンデラスゴールド」を始め、...
以前の章にて、改良の進んだストレリチアの品種は、原生だった自生地へ戻したら生きてゆけないだろうと述べました。 この章は、その続きです。私たちは、石器時代から、早くも植物を自分たちに都合のいいように手を加え始めました。種...
少々、難しいテーマですが、ストレリチアを手がける以上は、植物学の素養を身につけることは必要でしょう。これがないと、思わぬ失敗をしてしまいます。花を咲かせて実を付ける植物には雄と雌が必要です。これが、それぞれ、雄花、雌花...
南アフリカ自生地でも盗掘の被害があります。しかし、それには酌量すべき背景もあるのです。我が国で、捨てられ同様の扱いを受けているストレリチアとは、姿は似ていても内容には違いがあります。自然では、種子が地面に落ちてから、一人...
一般趣味家の中、一部の人たちには、ストレリチアに施肥、温度を初めとする、環境条件を変えることによって、無限とはいわないまでも、性能を大きく改善出来るとの考え方があるようなのです。自分の描く理想の姿に近づけようとするのは...
このことは専門的な事柄なので、一般の栽培家には興味は持てないかもしれませんが、レベルの高い人には必要な知識です。 ストレリチア栽培の初期の頃、原種だけの栽培から、人工交配に進み、それが手軽な自家受粉が多かった為に進歩が...
生物の遺伝の様子は様々で、ストレリチアには、それなりの独特さがあるようです。ストレリチアの交配、育種が私の主な仕事ですが、近頃はジャンセアの交配が多く、今までのレギーネにはなかった現象にとまどっています。 ジャンセア...