ストレリチア秘話No.476 ストレリチアの進む道

以前の章にて、改良の進んだストレリチアの品種は、原生だった自生地へ戻したら生きてゆけないだろうと述べました。  この章は、その続きです。私たちは、石器時代から、早くも植物を自分たちに都合のいいように手を加え始めました。種...

ストレリチア秘話No.472 ストレリチアと自家(花)不和合性

 少々、難しいテーマですが、ストレリチアを手がける以上は、植物学の素養を身につけることは必要でしょう。これがないと、思わぬ失敗をしてしまいます。花を咲かせて実を付ける植物には雄と雌が必要です。これが、それぞれ、雄花、雌花...

ストレリチア秘話No.463 ストレリチア サバイバル

南アフリカ自生地でも盗掘の被害があります。しかし、それには酌量すべき背景もあるのです。我が国で、捨てられ同様の扱いを受けているストレリチアとは、姿は似ていても内容には違いがあります。自然では、種子が地面に落ちてから、一人...

ストレリチア秘話No.429 ストレリチア栽培の誤解

 一般趣味家の中、一部の人たちには、ストレリチアに施肥、温度を初めとする、環境条件を変えることによって、無限とはいわないまでも、性能を大きく改善出来るとの考え方があるようなのです。自分の描く理想の姿に近づけようとするのは...

ストレリチア秘話No.375 ストレリチアの遺伝の面白さ

 生物の遺伝の様子は様々で、ストレリチアには、それなりの独特さがあるようです。ストレリチアの交配、育種が私の主な仕事ですが、近頃はジャンセアの交配が多く、今までのレギーネにはなかった現象にとまどっています。  ジャンセア...

ストレリチア秘話No.372 ストレリチア優秀品はなぜ高価?

 これは買い手にとって大きな問題です。しかし、作り手側にも言い分があるのです。一つの例を上げてみます。現在、私はジャンセアゴールドの実生苗70本養成しています。実は90本あるのですが、冬が近づいてハウスに取り込む頃には2...

ストレリチア秘話No.333 自然陶汰と人工選抜

 私の所では実生苗が開花してくると選抜が始まります。優秀花を選ぶのが目的ですから選ばれなかったものは捨てられる運命にあります。人によっては、何と非情なことを、或いは、もったいない、と思われるかもしれませんが、私にとっては...