ストレリチア秘話No.473 ストレリチア 寒さ対策の功罪
よかれと思ってしたことが、成功したにも拘わらず、同時に困ったことも付いてきてしまうことが、よく起きます。この世の中、いいことばかりではすまない、のが自然の掟なのだと自分に言い聞かせるしかありません。 一昨年、昨年と続...
よかれと思ってしたことが、成功したにも拘わらず、同時に困ったことも付いてきてしまうことが、よく起きます。この世の中、いいことばかりではすまない、のが自然の掟なのだと自分に言い聞かせるしかありません。 一昨年、昨年と続...
高度経済成長期以来、つい最近まで、ストレリチア栽培での寒さ対策は、設備の強化、石油燃料による暖房で対応してきました。しかし、この方法は、あまりにもコストがかかるので、資源の保護や簡略化の上からも、方向を変えなければなら...
また、前章の続きです。出来の悪い人工種よりは原種の方がまだ、ましだ、と述べましたが、やはり、説明が必要のようです。実は、これ、底辺レベルの話であって、理想的なストレリチアを求める人に向けたことではありません。 原生の...
アロエ ハエマンティフォリアを始め、南アフリカ産の頑固な植物が、故郷の環境条件に強くこだわるのは、その育つ環境が、あまりにも苛酷なために、それに対して全面的に適応しなければ生きていけなかったからでしょう。私たちが困るの...
No.452から No.455へかけてストレリチアの特徴は、その環境適応度の高さにあると述べましたが、ここで、もう少し深入りしてみたくなりました。適応とは結果の状態を表わしているのであって、それを支えているのは柔軟さに...
このテーマは以前、取り上げたかもしれませんが、今回は深く掘り下げてみましょう。植物の葉は裏側に気孔と呼ばれる穴があり、晴れた日には、この気孔が開き、光合成に欠かせない二酸化炭素を吸い込んで酸素を吐き出します。それと同時...
前章の続きです。ストレリチア研究者とは、全く、変わり者だと、つくづく思います。 「そんなことは当たり前だ」 ということを、「なぜ、それが起きるのか」などと考えてしまうからです。 ストレリチアは、気温が10°Cを下っ...
先日、欲しいと望まれて、ジャンセア オレンジ*****星が選ばれました。まだ、蕾の段階ながら、苞の先端が赤く染まっている美しさに魅かれてしまったのでしょう。ところが、困ったことに、立派な、重い鉢に植えられているので、その...
ストレリチアの栽培と一口にはいうものの、それは様々な、広い分野にわたります。ここでは分かりやすく短期と長期にわけて考えてみましょう。水やりや施肥のような目先の必要は、身近な作業なので関心が高いのですが、長い期間にわたっ...
補給とは軍隊だけのものではなく、あらゆる活動に必要なものです。勿論、生物の生活は補給の連続ですから、ストレリチアだって例外ではありません。 私の仕事の中心はストレリチアの育種です。花の交配をするわけですが、それには、...