面白い事にストレリチアの水のやり方を教えられるのは、水をやっているときではありません。植え替えで鉢を抜き、根を裸にした時です。根が育っているのは鉢底の部分であって、上部5~10cmは、殆ど根が張っていません。
ということは、水やりは鉢底の根に届かねば意味が無いことを表わしています。少々の水やりで、鉢の上部を湿らせても、その程度では水をやったことにはならないのです。途中をいくら湿らせても、水をやったことにならないのですが、ストレリチアは乾燥に強いので結果を表面に表わしてくれないのです。そのために水やりの不手際に気づかないまま過ぎてしまうのです。
こんな中途半端な水やりを続けてもストレリチアは枯れません。却って、乾燥に耐えようと貯蔵根を多く育てて対処します。これが判明するのが植え替え時なのです。植え替えは、こんな意味まで含んでいるのです。
水やりは根の先端にまで届くほど、たっぷりとが減速です。少々の水やりが悪いわけではありませんが、それもホコリを洗い流す位の役割です。

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