ストレリチア秘話No.112 ストレリチアの水やり その2 鉢植え

 さて、つぎは鉢植えの水やりです。これが簡単ではありません。なにしろ根の伸びは制限されて、水や肥料が思うように吸えない状況になっています。また鉢の中の環境も時と共に変化しますから、それにも会わせてゆかなくてはならないのです。

 植え込んだ初年度は、まだ土も軟らかく、水を含みやすいのですが。段々と硬く、締まってきて、そう簡単には水を吸ってくれない状況が起きてきます。極端に乾かした場合は、1回、水をやっても、はじいてしまって、全然、水を吸わない、含まない状況さえ起きてきます。そこで私は助言します。よく根の回った鉢、たいていは2年目、には、少なくても3回は繰り返し、水やりをしてください、と。1回やったぐらいでは、はじかれてしまって、水は、ぬらすことなく、通り過ぎていってしまうんですよ。肥料だってそうです。地植えの土のように止めてはくれず、流れていってしまうのです。

 これがまた、季節によっても事情が変わってきます。ストレリチアは冬は休眠状態ですから、あまり、水を必要としませんから、忘れるぐらいであっても平気です。しかし、梅雨明けの炎天下は別です。少々、多く水やりしても、すぐに乾いてしまいます。

10:2 または 7:2

この数字は、その日数で1回を、左は冬、右は夏を表します。水やりの間隔はこの程度でどうか、と思っています。これとて置かれた環境によっても差が出てきます。