ストレリチアの明日を拓くか?「パーヴィフォリアセットラーズパーク」
これは、ジャンセア黄色原種とレギーネオレンジ原種との自然交配(サンバードによる)の雑種第一代でジャンセア ゴールドの親株です。黄色とオレンジの遺伝を半々に持っていますから、一代目の花はオレンジ色ですが、二代目は花粉親次第で、どちらの色も出現可能です。くわしい性能は、今までも解説してきましたから省略しますが、ここでは別の面から取り上げたいと思います。
それは花立ちが抜群であることです。高性で細型、花茎も細く、花も、やや、小さい。その上、単位面積当たりの採花本数が多いので切り花栽培にも向いていることなのです。ヨーロッパのアルプスの北やイギリス諸島の人々は、花に対する関心が高いことで知られています。
ストレリチアの花も、勿論ですが、冬が寒いために地での栽培は難しいのです。そこで輸入に頼るわけですが、ストレリチアの花は大きく、重いので輸送経費がかかるために、とても需要に応じられていません。温室栽培なら地でも可能なのですが、今までのストレリチアの花立ち程度では採算上から見て不利だったのです。そこで、もし、採算可能な品種が現われたら?と思うのです。
この品種、今までは、一代目のオレンジだけだったのですが、ジャンセアゴールドを「戻し交配」すれば、黄色花も生み出せます。花色を賑やかにすることも出来るのです。ことによると、もっと花立ちを良くすることだって不可能ではありません。
勿論、切り花栽培だけに限られません。鉢植えだって、こんな品種があれば大歓迎となることでしょう。
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