ストレリチア秘話No.44 ストレリチア 自生地 こぼれ話 その4
マルーラの果実の用途はまだ、あるのです。やはり、宝物なんです。お酒を造るのに果肉を取り去った後に桃に似た核が残ります。これを採っておいて、後で閑なときに女性たちが集まって、これを石の台の上に乗せて小さな石でたたいて割る...
マルーラの果実の用途はまだ、あるのです。やはり、宝物なんです。お酒を造るのに果肉を取り去った後に桃に似た核が残ります。これを採っておいて、後で閑なときに女性たちが集まって、これを石の台の上に乗せて小さな石でたたいて割る...
このマルーラは南アフリカの北部からカラハリ砂漠に生えている木で、ここ、インド洋沿いのケープ州にはありませんから、おばちゃんが手にしている酒は北部から仕入れたものでしょう。しかも、生のマルーラ酒ではなく、いったん蒸留して...
実は、私はマルーラについての知識を多少、持っていたのです。私はストレリチアが専門でありながら、他にも将来性のある植物はないものだろうか、との思いをもっていました。やはり、根っからのパイオニア、開拓精神の持ち主なんですね...
これはストレリチア、そのものではなく、自生地巡りの時、出会ったお話です。ジャンセア、パービフォリアの誕生地ではないか、と推定される南アフリカ 東ケープ州 パテンシーを訪れた時のことでした。 自生地の丘を降りての帰り道...
「ストレリチアの花、エキゾチックですねえ!さすが熱帯植物、熱帯の雰囲気が表れていますねえ」 こんな言葉を聞かされることが、よくあります。私は、一瞬、戸惑ってしまい、続くことばもなく、困ってしまいます。 ストレリチアの...
ストレリチアの新芽が伸び始めて、しばらくすると葉が開いてきます。すると、葉脈の中心の太い部分が赤く染まる個体があります。すべての株が、こうなるわけではなく、大抵の個体は白っぽいままなのです。これは、なにかをあらわしてい...
私の所へはストレリチアの株をお求めのお客さんばかりではなく、切り花のお客さんもいます。大抵は、他所では手に入らない品質の高いものを望んでいらっしゃるのですが、中には、それを通り超して、特殊な注文の人までいらっしゃいます...
ストレリチアは、どの株も、皆、似たようなもののように見えますが、一カ所だけ、個性が際立って差が出る部分があります。それは「苞」の色です。鈍く灰色がかった緑色から、ピンク色、赤、紅、紫紅色、まれには黒っぽい、といえるほど...
「赤い花のストレリチアが欲しくてきました」 こんなお客さん見えたことがありました。勿論、花弁(実は萼片)の赤いストレリチアはありません。苞の色を指しているのです。これほど、苞の色が印象を決めてしまうほど鮮やかな色彩の...
南アフリカのストレリチアについての記述を読みますと、面白い記事に出会うことがあります。その中の一つを取り上げてみましょう。 「南アフリカの原住民は、飢饉で食べるものがなくなるとストレリチアの種子を食べる」とのことです...