ストレリチア秘話No.525 ストレリチアの一年は、四季ではなく二季(三季も)です
我が国、日本の一年は四季に分れますが、ストレリチアにとって一年は、自生地や他の国での亜熱帯や各地のハウス栽培では二季であり、暖地の自然栽培では三季となります。 二季の栽培では、晩春、夏、初秋は生長期であって、花はわずか...
我が国、日本の一年は四季に分れますが、ストレリチアにとって一年は、自生地や他の国での亜熱帯や各地のハウス栽培では二季であり、暖地の自然栽培では三季となります。 二季の栽培では、晩春、夏、初秋は生長期であって、花はわずか...
生物が生きるとは、生存のための活動の連続とでもいえましょうか。ストレリチアの生命維持活動を手助けすることが栽培なのだと言い換えることもでます。ところが、この活動は幅広く、数多くの条件に支えられていますから複雑です。それ...
冬のストレリチアは、まったく、じっとしたまま、動きをみせてくれません。花芽だけは少しは生長しているでしょうが、それでも、一日あたりでは、まるっきり育っているようには見えない鈍さです。 この季節は、ストレリチアにとって...
ストレリチアは環境の変化には鈍感ですが、たった一つ、高温には反応する、と前章 No.483にて述べました。昼夜の温度差が大きいと、日中、高温になると、急激に生長(細胞分裂)した結果、組織が柔らかく、弱く出来てしまうので...
ストレリチアは全体が丈夫に出来ていますから、弱い部分はないように見えますが、それでも、系統によっては扱いが不適当な場合は弱点を露呈します。 その一つは、花の首に当る部分が柔らかく出来て、自分の花の重みに耐えられず、曲...
ストレリチアの花の特徴は長い期間、楽しませてくれることです。わけても冬は、飽きるほど長く咲き続けます。切り花でさえ、1ヶ月近く保ちます。実は、もっと長く咲かせるだけの蕾を内包しているのですが、養分の補給がないために途中...
よかれと思ってしたことが、成功したにも拘わらず、同時に困ったことも付いてきてしまうことが、よく起きます。この世の中、いいことばかりではすまない、のが自然の掟なのだと自分に言い聞かせるしかありません。 一昨年、昨年と続...
高度経済成長期以来、つい最近まで、ストレリチア栽培での寒さ対策は、設備の強化、石油燃料による暖房で対応してきました。しかし、この方法は、あまりにもコストがかかるので、資源の保護や簡略化の上からも、方向を変えなければなら...
ストレリチアの寒さに対しての抵抗は部分によって差があります。一番、弱いのが花、次が葉で、中心となる茎、つまり、葉柄は意外と強いのです。これには、訳があります。 近頃の研究によると、ここがストレリチアの生命活動を支えて...
補給とは軍隊だけのものではなく、あらゆる活動に必要なものです。勿論、生物の生活は補給の連続ですから、ストレリチアだって例外ではありません。 私の仕事の中心はストレリチアの育種です。花の交配をするわけですが、それには、...