ストレリチア秘話No.587 ストレリチア栽培の焦点の季節は春から初夏です

ストレリチア栽培で最も仕事が集中する季節は3月下旬の彼岸から、5月上旬へかけての1ヶ月半あまりです。ストレリチアが傷つきやすく危険を伴う植え替え、株分けの外科手術には、一番、安全であり、その後に成長期が待っていて回復が期待出来るからです。

最も望ましいのは、八十八夜前後ですが、私たちにも、いろいろと都合もあり、また、数が多いと、やりきれないこともありますから、少々、早めに始めることになります。それでも、暑さ、寒さの分かれ目の彼岸頃からが安全でしょう。

 これ以外の季節でも、注意して行えば可能です。真夏前の6月、7月です。生育最盛期ですから、多少、不利な点もありますが、まあ、許されるでしょう。株を傷つけない程度の植え替えなら、もう少し中を広げても大丈夫ですが、株分けのような大手術は季節を守らなければなりません。秋から冬へかけては絶対にやらないことです。確率は 0ですから。つまり、植え替え、株分けは、植物に被害を与えることですから、安全な気温と、その後の回復が保証されなければならないということです。

最適なのは「八十八夜の別れ」といわれる程の季節です。地域によっては、早めの作業をやった場合は、寒さが戻って来た場合のことも考えておかなければなりません。つまり、その場合は、霜除けをかけることです。

 施肥は、この季節からとなりますが、有機質肥料は、直ぐには効きませんからよいとしても、化成肥料は遅めにします。(ストレリチアには、化成肥料はよいとはいえません。ストレリチアの根は細く、繊細で、化成肥料には敏感なのです)