ストレリチア秘話No.522 ストレリチア栽培の間違いは感覚の違いが生む
ストレリチアの栽培は、時として間違いを生みます。これは栽培技術が手品のように熟練を要する難しさではなく、感覚の違いによる誤解から来ることが多いようです。私たち日本人は、東アジアモンスーン地帯に生まれ育っていますから、雨...
ストレリチアの栽培は、時として間違いを生みます。これは栽培技術が手品のように熟練を要する難しさではなく、感覚の違いによる誤解から来ることが多いようです。私たち日本人は、東アジアモンスーン地帯に生まれ育っていますから、雨...
ストレリチアの良さは栽培に手が掛からないことにありますが、それでも、まるっきり放任してよいわけではありません。特に、ストレリチアが望まない環境に置いた場合は、その取り返しをしてやらなければなりません。 ハウス栽培や冬...
生物が生きるとは、生存のための活動の連続とでもいえましょうか。ストレリチアの生命維持活動を手助けすることが栽培なのだと言い換えることもでます。ところが、この活動は幅広く、数多くの条件に支えられていますから複雑です。それ...
これも高等技術の一つといえましょう。ストレリチアの鉢植えには一年を通じて水やりがついて回ります。一見、同じことの繰り返しのように見えますが、実は、夏と冬とでは違いがあるのです。回数の多い、少ないだけの単純な問題だけでは...
補給とは軍隊だけのものではなく、あらゆる活動に必要なものです。勿論、生物の生活は補給の連続ですから、ストレリチアだって例外ではありません。 私の仕事の中心はストレリチアの育種です。花の交配をするわけですが、それには、...
11月も半ばを過ぎ、秋が深まり、気温が下がって来ますとストレリチアの鉢は急に乾きが遅くなり、水やり回数が減って作業が楽になります。ストレリチアが水を吸う量が減ったためです。もう成長期ではありませんから、その為の水の必要...
これはストレリチア栽培の上級者どころか、もっと上、究極を目指す高段者向けの内容です。ストレリチアの水やりについては今までにも述べてきましたが、今回は見方によっては常識を越えています。 それは一年に一度ぐらいは大灌水どこ...
雨の降り方には二種類あります。しとしとと静かに降り続く日本に多い降り方と、バケツを振りまいたような土砂降りです。我が国では、この両方の降り方が同居しています。静かな雨は詩的情緒があって好まれますが、豪雨は水害を起こすの...
負け惜しみではありませせんが、これは失敗というほどの悪い結果ではなく、少々、はみだした、踏み外した、ぐらいの事だろうと思っています。 昨年の夏、ジャンセアだけに必要以上の水やりをやってみました。それが半月、一ヶ月も過...
私達は植物の栽培技術を見つけるのに苦労を重ねます。大抵が試行錯誤の果てに発見してゆくのですが、それだけでは不足です。その技術の、よってきたる背景となる理論が、どうしても必要で、これがなければ安心できないのです。 私達の...