ストレリチア秘話No.515 ストレリチアの謎のひとつ 「種子の運び手は誰?」
ストレリチアの自生分布図を見る度に首を捻ります。自生地が繋がって連続しているのだったら何の不思議もありません。でも、ジャンセアではパテンシーからユイテンハーグまでは数十Km、レギーネでは、イーストロンドンからウムフォロ...
ストレリチアの自生分布図を見る度に首を捻ります。自生地が繋がって連続しているのだったら何の不思議もありません。でも、ジャンセアではパテンシーからユイテンハーグまでは数十Km、レギーネでは、イーストロンドンからウムフォロ...
少々、難しいテーマですが、ストレリチアを手がける以上は、植物学の素養を身につけることは必要でしょう。これがないと、思わぬ失敗をしてしまいます。花を咲かせて実を付ける植物には雄と雌が必要です。これが、それぞれ、雄花、雌花...
前章につづいてストレリチアは生理上の必要を越えてまで水分を欲しがる事の続きです。 それは種子の発芽時にも起こります。種子を播いて発芽を待つ間は極端な乾燥を避けるべきなことについてです。 ストレリチアの種子は十分な降...
これは学術上の確たる証拠を確かめた話ではありません。ストレリチア種子の発芽に苦労する私の苦しまぎれの「たわごと」と思って下さい。 2023年7月12日。今回は種子が少なく、わずか60粒で1鉢に播きました。ストレリチア...
この章はストレリチア栽培のトップレベルの話ですから、少々、難解かもしれません。 ストレリチアの交配にあたっては、親株同士にそれぞれ、相性があり、結果はやってみなければ分からないと述べましたが、だからといって、むやみ、...
以前にストレリチアと人の相性の話をしましたが、今度はストレリチア同士での相性です。ストレリチア愛好家の中には種子から育てようと試みる人もいます。何でも構わず種子を採ればいいだろう、とする初心者もいれば、もっと良いものを...
「秘話No280」https://strelizia-kenkyuzyo.com/?p=1711で述べた「種子の生産力低下」の前の段階です。最先端のジャンセア ゴールドの交配になって起きました。開花時に、すでに雌しべが黒...
ここでいうストレリチアとは無茎種 (小型種)でレギーネ他を指します。 人工による栽培が進んできますと、ストレリチアは、 自然の原種からは遠くなり、交配種が多くなってきています。これが形質に影響を与えないはずがありません...
花の種子の寿命は種(しゅ)によって異なり、全部が同じわけではありません。日本で発見された「縄文ハス」やエジプトでの「小麦」の種子のように、何千年も発芽機能を失わなかったものがある一方で、「とりまき」といって、種子が熟し...
これは高度な学術上のテーマですので、素人がやたらに口を挟むべきことでは無いことは承知しています。しかし、仕事上に関わりが出てきますので、やむを得ず首を突っ込むことにしました。 私はストレリチアの育種家として、毎年のよ...