ストレリチア秘話No.260 ストレリチアとの意思疎通

 現在、一月中旬、我が家のストレリチアの野外、露地栽培場では、寒波に襲われて開花寸前の蕾が霜にやられて首を垂れています。だけど、株自体は何の損傷もなく、元気そうなので大きな被害を受けた様子はありません。やられたのは開花直前の花だけであって、次に控えた蕾は無事なのです。近頃は切り花出荷もしていませんから、経済的な損失もないといえましょう。ハウスといっても霜よけにダイオネットをかけた方は、全然、被害はありません。

 昨年の冬は、もっと厳しい寒さだったので、葉も凍って茶色になってしまいましたが、春から夏にかけて、すっかり回復してしまいました。

 栽培を始めた頃、最初の寒害を受けた時、枯れてしまったのでは、と大きなショックだったのですが、回数を重ねるたびに慣れて平気になっていったのです。現在では、「おう、頑張って耐えているなあ」と感じられるようになりました。植物を相手にするには、栽培技術がどうの、こうの以前に「植物との意思疎通、メッセージのやりとり」が出来ることが必要なのではないでしょうか。

 現代の植物学では、植物も「メッセージの伝達」をしている、ことが分かってきています。

植物同士がしているなら、植物と人間に間にも「伝達」があっても不思議ではありません。ただ、正確なことが、まだ、分かっていないだけなのです。

それにしても、「これはいらない」とゴミ捨て場に捨てられたものが元気に育っているのを見ると、なんとも矛盾を感じています。