ストレリチアは栽培に、あまり、手が掛からなく丈夫なので公共用地への植え付けが向いています。でも、寒さに耐えられるか、どうか、が問題です。その点、パーヴィフォリアやジャンセアなら可能な地域が広がるでしょう。
これはいいな、と思えるのが、道路(主に高速道)の分離帯への植え込みです。南アフリカでは早くから実施されているので、もう、当たり前の景観になっています。ポートエリザベス市のモファット道路は高速バイパスのような機能ですが、分離帯に大量に植えられたレギーネが印象的でした。
分離帯に植える植物は、背が高く、密生したのでは、反対車線が見えなくなりますから不適当です。また、手入れに人手が多く掛かるのでは、危険でもあり、経費もかかります。
その点、ストレリチアは文句ない条件を備えているのです。しかし、あまり良すぎてドライバーの視線を止めるようでは安全上、好ましくありませんから、やはり、ほどほどの品で良いでしょう。でも、あまり、ひどいのは困ります。★星から★★星くらいが適当ではないでしょうか。この程度なら、予算の心配も大してありません。
植物は孤立した存在ではありません。周囲の環境を引き立て、また、引き立てられながら、お互いに助け合うのが本来の姿です。庭に植えても、鉢植えを玄関に置いても同じです。それでも、環境や機能に合わせなければなりませんから、選別にも配慮が必要です。