ストレリチアの植物体は丈夫に出来ています。衝撃や風にはびくともしません。これは、何もストレリチアだけではありません。稲、芝、ススキ、など、単子葉植物の特徴です。花びらでも、茎でも、裂くと縦に切れるだけで、絶対に横に切れることはありません。そこが双子葉植物と違うところなのです。広々とした草原に吹き渡る風になびく単子葉植物の集団。これこそが大平原の風景です。ストレリチアも、やはり、草原の植物だったのです。
縦にはどこまでも裂けますが、その繋がりは強く、滅多なことでは切れません。これが丈夫さの秘密なのです。横にも切れる双子葉植物は、風の吹き込まない森林を住処としますから、やはり、環境に合わせた構造になっているのでしょう。
ストレリチアらしさ、それはタテの線の集合体だったのです。
